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虎は仔犬に尻尾を噛まれる



 ふわふわ、ふわふわ。

 何かが僕の頭を撫でてる。気持ちがいいなぁ。
 …って思うけど、時々ほっぺたをぎゅむーってされるのが嫌だ。
 だから僕は目の前の大きな温かい何かにぎゅうぎゅうとしがみついてみた。一瞬ぽかぽかのそれがどくんと動いたけど、揺れたのはその時だけ。
 擦り寄せたとこからはちょっとだけ汗臭くて、あと煙草の匂いがしてる。なんだかパパみたいだなって思うけど、僕のパパは煙草を吸わないからこれは何だろ…

「んー?」

 ぼんやり目を開けたら、困ったような顔のとらちゃんと目が合う。

「あ、ぽかぽかはとらちゃんだったんだねぇー。えへぇーとらちゃん、すきぃー。おやすみなさあぃ…」

 そう言って僕はもう一度目を閉じた。だってこれほど安心できる場所はないもの。お昼寝には最高だよー

「待て蜜樹、そうじゃねぇだろ。」

 んんー何か言ってる? でも気持ちがいいんだもん、寝ちゃう。あ、でもなんだろ…腰のとこがじんわり温かいなぁー
 もぞもぞと手を伸ばしてみたら、『お、おい!』って焦る声。
 なんだろって見てみたら、ズボンからでも分かるくらいとらちゃんの大事なものが大きくなってました。

「ふわー、僕にできるかなぁ?」
「あ、あのな蜜樹…ちょ、まっ、待て!」
「ん。」

 待てってだって、僕はお嫁さんだからいいんだよ? そう言ったら『いや、待て待て。そういう関係じゃないだろ、まだ!』って言われちゃった。

「僕のこと、やなの?僕は好きなのに。やっぱり胸の大きい子がいいのかな?毎日牛乳飲んでるけど僕大きくならなかったんだもん。」

 だって仕方ない。僕は男の子だから。女の子になったらお嫁にもらってくれるのならなるけどって言ったら、そうじゃないって言われちゃった。

「…むぅ。」
「いや、むぅじゃなくてな?」

 いいから話をしようって言うけど、とらちゃんが最初に抱かれたいなら早く来いって言ったのに…
 そう言えば、今度は眉毛がハの字になっちゃった。僕困らせてるのかな?
 でも、どうしても一緒にいたいんだもん。
 どうすればいいのかなって考えた。十分くらいだけど考えて、僕は一つの答えを発見する。

「とらちゃん!僕をテストしてくれたらいいよ。」
「は?」
「今から口で頑張ってみるから、とらちゃんが気持ち良かったらお嫁さんにしてね?」
「は?ちょ、待っ…?!」

 決めたなら即実行に移すのがいいよね。
 僕はそう思うと、とらちゃんのズボンに両手をかける。
 なんだか叫ばれたりしたけど、柔道で身体を鍛えている僕なので抑えつけるのは得意なんだよね。だから、とらちゃんが僕をほどこうとする腕なんかびくともしません。


 僕のテストは無事合格だったみたい。でもね、『お前、めちゃくちゃだ』って怒られちゃったー
 何が悪かったのかなぁ?




Fin?




領国 雅虎 りょうごく まさとら
高校2-5 190cm 強面で若干ヘタレな不良
… 「狂い虎」と言われているとある族の特攻隊長。みっちゃんにはタジタジで溺愛?

天司 蜜樹 あまつか みつき
高校1-3 151cm 天然つーか不思議ちゃん
… 昔雅虎の隣に住んでいた「みっちゃん」。とらちゃんの嫁になるのが夢。




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2010/12/25